CadenceによるMotion Dataの違い2

こんにちは。LEOMOの才田です。

今回はケイデンスの変化によるMPIの違いについて紹介します。


ライド中に選手は様々なケイデンスを使用します。その中で心地の良い得意と感じるケイデンス、あまり使わない苦手と感じるケイデンスがあります。実際にデータに違いがあるのでしょうか?TYPE-RのMPIで見ていきましょう。


ワークアウトはホームトレーナーで行い、FTPの90 %の強度で、60 rpmから130 rpmまで1分ごとに10 rpmずつ上げていきます。全てノーマルバイクのブラケットポジションで行いました。各ケイデンスで1分間の中のケイデンスとパワーが安定した45秒ほどを抜き出して比較しました。


日本国内のTOPカテゴリーの選手のデータを見ていきます(Table 1,2, Fig. 1)。

一般的にもっとも使用頻度の高い90 rpm前後で右DSSが下死点付近に大きく出ています(Table 1, Fig. 1)。

またケイデンスの増加に伴いQ1の左右差が減少するのに反してFoot ARとLeg ARの左右差は増加します(Table 2, Fig. 1)。

腰の動きに注目するとPelvic Rotationがケイデンスの増加とともに減少しています(Table 2, Fig. 1)。

Table 1: 国内Top選手のデータ



Table 2: 国内Top選手の平均データ(Table 1の平均値をまとめた表)
赤枠は各MPIで変化が起きている局面、青枠はMPIの変化が小さく比較的安定している局面


Fig. 1: 国内Top選手のグラフ


90rpm前後ではDSSが発生していることからペダリング改善の余地があるでしょう。100rpm以上ではDSSは減少してくるもののFoot ARとLeg ARに大きな左右差が出てきています。高ケイデンスでのペダリングでは動きが速いため体の使い方を意識することが難しくなってきます。スムーズなペダリングでないとそのスピードに対応できないためDSSは減少し、一方で潜在的にこの選手が持っているであろう左右差のような課題が表面に現れてくると考えられます。各ケイデンスでの課題を把握した上で必要なワークアウトを行うことが重要となってきます。


まとめ

各MPIにおいて変化の傾向や変化の起こるケイデンスが異なります。ケイデンスによってどのような特徴があるのかを把握することで課題が見えてくるはずです。登りや平坦、下りと様々な地形のコースで行われ、周りの選手のアタックや展開などによってペース変化の多いロードレースでは多様なケイデンスを使用する局面があります。うまく使えるケイデンスを増やすことでレースの走りの幅も広がるでしょう。またタイムトライアルなど自分でケイデンスを選びやすいレースでは自分のベストのケイデンスを知ることが良い結果につながるでしょう。


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