DSSとは1

こんにちは。LEOMOの福間です。

今回はLEOMO TYPE-RオリジナルのMPIのひとつであるDSS(Dead Spot Score)について、その概念を物理的な切り口を交えて紹介していきます。


DSSとは

DSSは足(シューズ)にセンサーを付けることでスコアを見ることができる。

スコアは

  • Dead Spotがペダリング中のどこで起きているか
  • そのDead Spotがどれ位の大きさか
  • クランク一回転中のDead Spotの合計値

としてTYPE-RおよびLEOMO Cloudで表示される。



Dead Spotとは

次にDead SpotとはLEOMOがオリジナルに定義した「ペダリングにおける足先の回転速度の滑らかさが失われる動き」の名称。ここで言う「足先の回転」とは、ヒールアップ、ヒールダウン時のペダル軸を中心とした回転運動(シーソーのような動き)であり、一般的にペダリングはヒールアップとヒールダウンを交互に繰り返す運動とされている。


Dead Spotはこのヒールアップ、ヒールダウンの動作がスムーズに行われない動きである。なぜこのような動きが起きるのかの理由は様々だが、少なくともパワー伝達という点においては無駄な動きであり、「死点」すなわちDead Spotという名前を採用している。

いわゆる死点と聞いて多くの人が思い浮かべるのが上死点および下死点である。上死点及び下死点はペダリングという動作の中で人間が動作の向きを変えなければいけない場所であり、どうしても動きの連続性が失われやすい場所である。

しかしペダリングがスムーズであれば上死点及び下死点でもDead Spotを無くすことができるし、逆にそれ以外の場所でもDead Spotが発生することがある。



Dead Spotの物理的意味

ペダリングにおけるヒールダウン方向、ヒールアップ方向の回転速度は交互に現れ、スムーズな場合は以下のグラフのようになる(横軸時間(秒)、縦軸回転速度(度/s))


しかし、Dead Spotが発生すると以下のように乱れた波形となる

この場合の波形は0よりも下がヒールダウンの回転速度、0よりも上がヒールアップの回転速度であり、理想的なセンサーと装着状況であれば、物理的には0よりも上の領域と0よりも下の領域の面積は同じであるはずである。(回転速度を1回積分すれば回転量となり、ヒールアップとヒールダウンは往復運動であるから。)

Dead Spotとパフォーマンスの関係性

以上よりDead Spotの有無はセンサーデータからは容易に判断でき、物理的にもDead Spotが無い方がスムーズであることは想像に難くない。


元々Dead SpotはLEOMOのアルゴリズム開発の過程において、モーションセンサーを用いた実験中に複数の被験者間で優位に差がある現象として見出されたものである。

具体的には、トップアスリート5名とアマチュア脱ぐアスリート5名それぞれのセンサーデータをグラフで比較した際に、前者はDead Spotが少なく、後者はDead Spotが多い傾向があった。またトップアスリートにおいても疲労時や長時間のトレーニングで追い込んでいった際にDead Spotが現れることが確認された。

さらには複数のコーチへのヒアリングを重ねる中で、Dead Spotのあるペダリングはコーチたちも「スムーズでない」と判断していることを発見した。しかし一方で言葉では「ガチャついている」「バタついている」「サドルが高すぎる」「無理している」など様々に表現されており、この言葉からアスリートが正しく状況を認識することが難しものでもあった。


Dead Spotとパフォーマンス及びペダリングの巧拙には何らかの関係がある可能性があり、物理的にもDead Spotが無い方がペダリング時における無駄な動きが少ないはずである。この目で見にくい違いを数値化し、これをアスリートにわかりやすく伝えるためにスコア化したものがDSSである。


このように今回のブログでDSSの概念を理解して頂いた上で、では上記グラフにおける乱れとは具体的にどのような足の動きなのか、次回は実際に動画を交えて紹介していきたい。



---------------------------------------------------------------------------------------------------


Leave a comment

Please note, comments must be approved before they are published