ハンドル高に伴うPelvic AngleとTorso Angleの変化

こんにちは。LEOMOの才田です。

今回はハンドルの高さを変えることでPelvic Angleと、現在開発中の胸に装着したセンサーから得るTorso Angleがどのように変化していくのかを見ていきたいと思います。

仮説

  • 自転車上での骨盤の角度は腿の上がり方をはじめペダリングに影響を与えるため、最適な骨盤の角度はある程度決まっているのではないか。
  • ある高さまではハンドルを下げても胸郭が湾曲する(Torso Angleが減少する)ことで骨盤の角度(Pelvic Angle)は変化しないが、ある点を超えるとPelvic Angleが減少し始めるのではないか。

テスト

RETÜLのフィッティングバイクを使用。

普段のセッティングのロードバイクにDHバーを取り付けたハンドル高を00 mmとする。この高さを基準に+40 mm > -80 mmまでを測定。FTPの80 %、90 rpmをキープしたまま+40 mmからスタートして1分毎にハンドル高を10 mmずつ下げて行く。




結果

Foot AR Q1、Foot ARに関しては大きな変化は見られず、Leg ARに関しても微減しているが目立った変化は起きていない(表1)

表1:テスト結果


Pelvic AngleとTorso Angleの変化を見てみると、-20 mmよりDHバーを下げたところからPelvic Angleが大きく減少を始める。Torso AngleはPelvic Angleに比べるとDHバーの下げ幅に比例して減少している(図1)。

図1:ハンドル高の変化に伴うPelvic AngleとTorso Angleの変化


Pelvic AngleとTorso Angleの角度の差をみると-30 mmまでは増加傾向、それ以降はあまり変わらず、-80 mmでは減少する(図2)。

図2:Pelvic AngleとTorso Angleの角度差

またRETÜLでの測定結果から骨盤や胸郭の角度に左右されるHip Angle ClosedやHip Angle Open、Back From Levelで変化が見られる。一方でサドルの座る位置によって変化する可能性のあるKnee to Foot Forwardなどその他の数値の変化は誤差の範囲内での変化といえる。

今回のテストにおいてハンドル高の変化に対しては、座る位置を変えずに骨盤や胸郭の角度変化で対応しているといえるだろう。


図3:RETÜLでの測定結果


まとめ

  • -10 mmまではPelvic Angleが54.5°から55.5°で安定しているためにこの選手の最適な骨盤の角度であると考えられる。
  • -30 mm前後からTorso Angleの減少に伴いPelvic Angleも減少を始めるので無理をしている可能性がある。-20 mmでもPelvic Angleは減少を始めているのが、Torso Angleの減少量で補っている移行期といえるだろう。




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